黄金の監視者
生まれる前の彼が承諾したのは”契約”だった。
生まれつき遠くを見据える”ギアス”を持ったブリタニア皇族の少年の生活。
※男主人公
本編
01 わずかでも可能性があるのならば、それに縋りたい。
02 この時ほど兄に感謝したことはないだろう。
03 にこりっとナナリーに笑みを浮かべてもらうとすごく嬉しくなる。
04 それを思うと今の生まれでもよかったかな、とも思う。
05 そして、ナナリーとルルーシュが無事でいることを祈る。
06 忠誠心がないのに頭を垂れることなどできようか。
07 ナナリーがなついていることがどうしようもなく気に入らない。
08 ブリタニアがナイトメアを戦争に投入するのは公式ではこれが初めてのはずだ。
09 まさか生きているとは思われていないだろうと思い、名前はそのままに。
10 テロの場合がどちらかといえば多いのだから
11 鶴を折ろうとしてもまともに折れない。
12 サボったりしている中、出ている分の授業でなんとかついていけるという程度である。
13 むすっとしながらスザクの言葉に答える。
14 そして、その河口湖畔ホテル人質となってしまったのだ。
15 まるで興味があるかのようにナオトは見入っている。
16 ルルーシュならばナナリーにとって優しい世界を必ず作ってくれる。
17 ゼロは扇と呼んでいる所を見ると、フルネームでは扇・要ということなのだろう。
18 どうも、ブリタニア人ということでまだ疑われているらしい。
19 これまで愛用してきたものだけに、使えなくなったのはちょっと寂しい。
20 目をやれば、バイザーをした奇妙な格好をした銀髪の男。
21 殺された者にだって友人や家族がいる。
22 ゼロの仲間ということ以外は何も知らないのだ。
23 スザクを助けたときに偶然”視て”しまったのだ。
24 このギアスが元は発動をコントロールできたということだ。
25 褐色の肌をしたキセルを持った女性は、ナイトメアの開発者とは思えないほど若い。
26 名前を呼ばれて視線をようやく通常に戻す。
27 そう言いながらもは不機嫌そうな表情を隠せない。
28 実力で対抗できるとすれば、藤堂くらいだろう。
29 なんとも非現実的なことが起こったものだ。
30 海岸にはユーフェミアとルルーシュが向かい合って座っていた。
31 例え睡眠をとろうとしても、近くに気配がある限り熟睡はできない。
32 ブリタニア軍がここにいる以上、黒の騎士団が動くことはないだろう。
33 ゼロはどういう対応をするだろうか。
34 丁度人目につかない所であり、水分をとりながら学園祭の様子を眺める。
35 優しい声で答えたのはシュナイゼルだった。
36 あの後、普通に帰ると言い出したシュナイゼルをは送ることにしたのだ。
37 そして、捕らえた気配の主を”視る”。
38 ゼロ、ルルーシュもブリタニア皇族の事は一通りは知っているだろう。
39 何度か来た事があるルルーシュの部屋だが、随分と物が少なくなった気がする。
40 上空にナイトメア、ガウェインの姿が確認されたからだ。
41 ユーフェミアの宣言によってそれは成される。
42 どこかすっきりした表情のユーフェミア。
43 スザクを連れ帰ったゼロは、幹部に説明をすることになる。
44 少し声を大きくしてすぱっと言ったのはコーネリアである。
45 決して弟と一緒にいたいからなどという理由でついてきたのだとは思いたくない。
46 ナナリーがそんな表情をすると弱いルルーシュは、シュナイゼルの言葉に従うしかない。
47 ばっと顔を上げるスザク。
48 どうしてこうも一緒にいようとするのかが分からない。
49 富士山麓までそう何時間もかかるわけではないが、十数分で着くものでもない。
50 黒の騎士団に戻るなり、スザクはカレンに頼み込んだ。
51 何も緊急の用事が入らなければ、の話だろう。
52 ユフィとゼロの2度目の正式な対面が行われていた。
53 顔色を青くしてこぼれそうになる涙を必死でこらえているユフィ。
54 それに気づいたルルーシュが、自らの身体を盾にユフィを庇った結果の怪我というわけだ。
55 どう連絡がいったのか分からないが、そこには憮然とした表情のコーネリアがいたのだ。
56 今の文句はただのやつあたりにしか過ぎない。
END.